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2017年8月12日 (土)

本日のMy俳句一瞬の光のいのち遠花火

夏の楽しみは数あるけれども子ども時代から、夏休みにはぜひともコレを見なければ!と

いう楽しみがひとつありました。それぞれの地域で開催されると思うけど、あなたはもう御覧になった

でしょうか。夏の夜空にダイナミックに花開く、息を呑むような美しさの、ほらアレですよ、アレ
こんにちは、本日の季語は遠花火とおはなび夏の季語です。立秋は過ぎてもまだまだ気分は

夏なので未だに夏の季語を使ってみたいのですわ、お許しを。しかし、今では夏の季語ですが本来は

秋の季語だったのです。この件については後述しますねそれにしても大輪の花火はまるで

うん、まさに夜空に咲いた花のようだよねえちなみに、これは我が家の松葉牡丹です。
花火のサブ的な季語になり、他には打揚花火うちあげはなび、揚花火あげはなび、

花火見物では、よく実施場所の川で船に乗って見ることもあるので花火舟はなびぶね、また、

花火の種類によって仕掛け花火などとも呼びますよね。さらには花火を打ち上げる花火師
歳時記によっては、別枠になっているかもしれませんが、大がかりな空に打ち上げる花火ではなく

自分が手に持って庭などで楽しめる花火を手花火また、庭花火とも。線香花火やねずみ花火

はもうすっかりお馴染みですよね。

遠花火とは
美しい言葉だな、としみじみ感じさせるのが遠花火です。ごくシンプルに説明すれば

音の聞こえないほどの距離で見る花火また音は聞こえるが会場からは離れた場所で見る花火
とでもいえばよいでしょうか?ただ、花火そのものが至近距離で見るものではないのでかなりの煙や

火花が落ちて来て危険ある程度離れた距離から見るのが一番安全で美しいものですからね。

また、距離が離れていても鮮やかに見えるのが打ち上げ花火ですしね。
まあ、広い意味で遠くに見える花火と解釈していいかな、とも思います。音のある無しは詠み人の、

もしくは観賞する側の解釈次第でどちらでもいいと思います。明確な区別はさほど必要ないような
俳句の季語の歴史をたどると、よくあることですが、例えば遠くに見えて音が聞こえない花火という

ことを表現したいけれども、長すぎるので上手く縮めて五音の遠花火とした、ということも考えられ

ますしね。それが語感の美しさもあいまって、ぴったりした言葉なので季語と認められたというのは

よくあることです。中村草田男の万緑、富安風生の竃猫かまどねこなどがそうだし

近代以前にはたぶん無かったんじゃないでしょうか、どうでしょうかね?
音の聞こえない花火としては、正岡子規が明治28年に詠んだこの句が有名かな?

音もなし松の梢の遠花火子規

松の木の梢にかかるように見える花火を詠った句です。花火会場からはかなり離れた距離なの

でしょうね。だから花火の破裂音は聞こえないけれど、樹の梢にかかったように鮮やかに見える花火

なのでしょう。ちょうど、名月が樹の梢ごしにかかって見えるような感じでしょうか。
画像引用
こんな感じで、月ではなく花火が見えるようなそれも美しい情景ですよね。
また、最近ではさまざまなニュアンスが付加されて遠い思い出の日の花火もしくは遠い日の思い出

のような花火などとも解釈されている部分もありますよね。
本来の意味から正確かどうかは別にして、鑑賞者にそういったニュアンスが上手く伝われば、それは

それで悪くはないと思います。遠花火自体が決して古典的な季語ではないからね。
世界に誇る日本の花火技術

日本の花火技術が世界一であることは、あなたもお聞きになったことがあるでしょうね。

最近では世界各国でも見事な花火を打ち上げられることがありますが、これは殆どが日本の花火製造

打ち上げの技術が輸出された結果だといってもよいと思うなー。
各国で花火が無かったわけではありませんが、花火そのものをメインに観賞するのではなく、何かの

大イベントの脇役として副次的な意味合いで景気づけに?祝賀ムードを高めるために打ち上げられ

る場合が殆どでした。また、日にちもほぼ決まっていて、独立記念日とか新年の年明けとか?

両国花火之図歌川豊国

花火そのものを鑑賞する観客を想定して発達した日本の花火とは、そこが違うのでしょうね。

日本の花火、その成立と歴史
歴史的にはそれほど古いものではありません。最古の記録としては、室町時代ともいわれていますが

現代に見られるような花火の形になったのは近世江戸時代になってからのことです。
花火とは、種の火薬を組み合わせ、竹筒や張り筒に盛り点火して夜空に高く打ち上げて爆発の際の

いろいろの光や形象、またその音をを楽しむものですよね。つまり、火薬を使った技術です。
火薬といえば1543年、ポルトガルから火縄銃が日本に伝来しましたよね。たった一丁の銃をお手本

にして、瞬く間に独自の技術も加え日本で生産できるようになりました。戦国時代末期の日本はネ、

世界有数の銃保有国だったのですよ、御存知でしたか?軍事大国といってもいいな。
だからこそ、列強の侵略の手を逃れることができた、これ重要なこと!

あの国に、うかつに戦争を仕掛けるのはヤバイんじゃね?そう思われていた!

つまり、軍事力が平和を守ったのです。今のスイスと同じだね。
話を元に戻しましょう。

戦国時代は、この火薬と火縄銃が戦場では歴史を左右する程の重要なものでした。そうして、徳川家康

に依る天下統一が成り、江戸幕府が開闢したのが1603年ですが、火薬が戦争ではなくあくまでも鑑賞

用お遊び用として使用されるようになったのがこの江戸時代以降なのです。

日本で最初に花火を観賞したのは?
ちなみに、日本で初めて花火を観賞したのは徳川家康だったとか

慶長18年1612年の8月6日、場所は駿府城です。尾張紀伊水戸の御三家の初代藩主と共に観賞

しました。但し、この時の花火は打ち上げ花火ではなく筒から火花が吹きだすタイプのものだったようで、

日本ではまだそうした技術者もいないので、立てたのは明みんの人でした。
当初は外国人技術者の手によるものだった花火も、その後は国内でも製造できるようになります。

珍しいもの目新しいものが大好きな江戸っ子に大受けし、夏の夜空を彩る一大イベントとして

愛され続け今日に至るのでしょう。
東都両国夕涼之図歌川貞房
やがて打ち上げ花火が発達しても、当初は華やかな円形のものではなく、一本線で描かれたような

形象をしていますね。そうして、彗星のような形を経て江戸時代後期には現在のような円形に

錦絵浮世絵を見るとその変遷がよく分かります。


東都名所之内両国花火歌川広重

今では夏の季語とされる場合が多いけれども
さて、俳句の季語として花火を考えてみれば、江戸時代の俳書などでは概ねおおむ-ね秋初秋の

季語とされています。

秋のよしなり。夜分なり御傘より引用

ただ、当時からもお盆以前に揚げられる花火もありましたが

六月盛りなり中略
しかれども、発句には秋に用ふること、なほいわれあり
清鉋より
という条件も付けられているので、当時としては秋初秋の季語とするのがお約束だったのでしょう。
これは、盂蘭盆の景物としてまず花火が揚げられたから、もしくは秋祭りの奉納としても打ち上げられた

からですね。現代でも、新潟県小千谷市の片貝地区では、子供の誕生や追善供養など、生活の節目に

に、住民が花火を奉納するそうです。一番有名なのが9月の片貝まつりのときだったかな?
画像引用
盂蘭盆つまりいわゆるお盆行事は旧暦に於いては秋の季語でした。

現在では地域により、かなり差がありますよね。新暦の場合や旧暦の場合も

一番ポピュラーになってきたのが月遅れの新暦8月13日〜16日でしょうか。
近代以降、新暦が採用されてお盆行事としての花火から、夏の納涼の意味に変わってきたから

とされています。なので、歳時記などでは夏秋両方が採用されているわけですね。

最後に
8月ももう12日です。お盆休みの最中の方も多いでしょう。人によってはお仕事かもしれませんが

花火はもう御覧になったでしょうか?わざわざ名所といわれる所に出かけるのは大変だけど、地域

地域でちょっとした花火大会が行われるところは多いと思います。
私は毎年、春の桜と夏の花火を見ないと物足りなくて

あの一瞬の鮮やかな輝きはまさしく私たちの生と死そのもののように見えてしまうので、目が離せない。
鮮やかに夜空を彩りながらも次の瞬間には消えてしまう花火は、満開の桜が咲いたかと思うと散って

しまう儚さもあり、そこが日本人の心を捉えたのかもしれないなあ
そんなことを考えた8月の夜のことでした。

まだまだ暑さは続きますが、くれぐれも体調には気を付けてね。それでは今日はこの辺で


芥川賞作家津村節子氏は私の好きな作家さんです。非常に上手い作家なのですが、作風が地味?なせいか、それとも映画化やドラマ化されることが少ないせいか、あまり大衆的にもてはやされるタイプの作家さんではありません。しかし、愛読者としては、昨今の稚拙な映画やドラマにはして欲しくない、という複雑な気持ちもあります

千輪の華は綿密な取材の上で描き上げた女性花火師を目指す、或る女性の物語です。
同棲した男に裏切られた25歳のヒロインは、ふとしたきっかけから女花火師立花薫を知り、彼女に魅かれるようにして、下働きとして住み込み汗と泥にまみれながらも夜空を彩る華麗な花火を我が手で打ち上げようと険しい道を歩み始めます

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